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今は無き御食事処かやく

その後

1.17 阪神大震災当時〜ちょっと真面目な話〜

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1.17 阪神大震災当時〜ちょっと真面目な話〜

ちょっと真面目な話

阪神大震災当時、私は呉で潜水艦に乗っておりました

朝、起きると
「おい!お前の実家の方、大変なことなっとるぞ!」

と言われてテレビをつけると神戸の街がボロボロになっている映像が

「ええええ・・?」

と一瞬何が起きているのか理解できずにいました

「実家の方に連絡とってみろ」

と言われましたが電話なんて通じません
今みたいに携帯ほとんど無く、もネットもない時代です

「ちょっと電話通じませんねぇ・・」

と上官に言うと

「実家のご両親とかに何かあったら報告しろ」
とは言われましたが連絡が取れたのは震災発生より随分後になってからです

神戸の状態の情報が徐々に集まってくると

やはり物資が足りないと言う事で

「物質積んで阪神基地とかに行きませんかねぇ・・」

と聞いてみましたが

「潜水艦に詰める物資なんてたかがしれてるだろ、行くだけ邪魔になる」

とごもっともな話w

被災地には陸上自衛隊の方々が入り救助活動などに尽力してくれました

噂によれば陸上の近隣の部隊では震災発生から10分くらいで

いつでも救助に向かえれる体制が整っていたそうですが
当時は総理大臣が社会党の村山です

なかなか自衛隊に出動命令が出なかったそうで
部隊では

「あの眉毛ぶん殴ってでも出動命令出させろ!」
「やっぱり社会党はダメだ」

とか、かなり殺伐とした話もしていました

海上自衛隊からは補給艦などが物資の輸送、艦の風呂などを解放するなど
後の3.11に繋がる活動を展開

比べ、潜水艦は補給もできず、救助などに向かうこともできません

震災後、地元に帰りました
誰に言われたか思い出せませんが

飲み会で

「潜水艦乗りはなんもできんなぁ〜」

と酔った勢いなのでしょう
そう言われました

震災当日、上官にこう言われました

「お前の地元が大変な事になっていて、ご家族とか心配だろうが
こう言う有事の際に乗じて敵国はせめてくる、潜水艦は災害派遣はできないが
乗じて攻めてくる敵から国を守ることができる
被災地は陸上部隊に任せて我々は国を守りに行くぞ」

飲み会で「何もできないなぁ」と言われた時に

「国を守ってたぞ」

と言ったら鼻で笑われました

う〜ん、この最前線で防衛に当たっている人間と
民間の空気感www

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